病んだ心をつまびいて



「ん…っぁ」



途端、首筋にうずまる存在。


秋道さんのくちびるが痕を包みこむ。



愛おしむように舌でなぞらえて、歯を当てて

強く強く吸いつかれた。



「いたい…」



ぎゅと秋道さんのスウェットを握る。


おじいさんが着るような、グレーでダボダボなそれ。
妙に様になってるのは絶対ルックスのおかげ。



きつく握りしめたその手をふわりと上から重ねられ、さりげなく緩められた。



封じるように、壁に拘束されてしまう。
秋道さんの大きな手のひらじゃ、私の手首なんてすっぽりだ。




「茜ちゃん…」

「や…」

「すき」

「い、たい…」

「…しぬほど……すき」




何度も角度を変えて、同じ痕を愛された。
喋るたびに噛みついてくるから、痛くて甘くてへんになりそう。


ほんと、なんなの


どうしてこの人は、こんなに私のこと…



「ぅ……」


さらに深い痛みが刻まれた。
甘くない本気の噛みつき。


じわっと生理的な涙がにじむ。


やだ、泣きたくなんてないのに。



泣いたら、また、私は──