(最近ますます〝自信に満ちあふれた市長〟〝ベリが丘が好き〟って感じで、忙しそうだけど楽しそう)
歩きながら、つい「ふふ」っと笑ってしまう。
「ニヤけてる」
胡桃の顔を見た壱世が小声で言う。
誓いの言葉の時間になる。
人前式では、誓いの言葉は二人で自由に考えることができる。
胡桃と壱世はお互いの誓いの言葉を考え、それを当日、お互いの立会人代表に読み上げてもらうことにしていた。
といっても、それぞれの内容は事前に知らせている。
壱世側の代表は高梨で、胡桃の考えた言葉を読み上げる。
「壱世さん、あなたはこの先、胡桃さんを守り、悲しいときや苦しい時には寄り添い、嬉しい時には共に喜びを分かち合い、夫として胡桃さんを愛し続けることを誓いますか?」
「誓います」
ここまでは、胡桃が壱世に伝えていた通りだった。
「それから——」
高梨が続けたので、壱世は「え?」という表情でチラッと胡桃を見る。
「ベリが丘市長として、この街を笑顔溢れる楽しい街にすることを誓いますか?」
会場のゲストがどよっと笑うようにざわめく。
歩きながら、つい「ふふ」っと笑ってしまう。
「ニヤけてる」
胡桃の顔を見た壱世が小声で言う。
誓いの言葉の時間になる。
人前式では、誓いの言葉は二人で自由に考えることができる。
胡桃と壱世はお互いの誓いの言葉を考え、それを当日、お互いの立会人代表に読み上げてもらうことにしていた。
といっても、それぞれの内容は事前に知らせている。
壱世側の代表は高梨で、胡桃の考えた言葉を読み上げる。
「壱世さん、あなたはこの先、胡桃さんを守り、悲しいときや苦しい時には寄り添い、嬉しい時には共に喜びを分かち合い、夫として胡桃さんを愛し続けることを誓いますか?」
「誓います」
ここまでは、胡桃が壱世に伝えていた通りだった。
「それから——」
高梨が続けたので、壱世は「え?」という表情でチラッと胡桃を見る。
「ベリが丘市長として、この街を笑顔溢れる楽しい街にすることを誓いますか?」
会場のゲストがどよっと笑うようにざわめく。



