ふたりは幸に挨拶することなく通り過ぎていく。
普段ならそれだけでムッとしてしまう幸だけれど、今日はイラつくこともなかった。
ふたりが朝から努力している姿を見たからかもしれない。
とにかくいい気分で仕事をスタートさせたのだけれど、それも長くは続かなかった。
「佐藤くん」
と、仏頂面の上司に呼ばれて言ってみれば、昨日頼まれたコピーでミスがあったと言う。
それは朋香と和美のふたりに踏みつけにされて、コピーをやり直した書類だったので、幸のこめかみがピクリと動いた。
たしか、この上司もその場を見ていたはずだ。
「困るんだよこういう凡ミスされちゃあ! 佐藤くん何年この仕事してるんだ?」
グチグチと文句をこぼす上司を見て朋香と和美の笑い声が聞こえてくる。
振り向くとふたりがこちらを指差しているのが見えた。
元はと言えばふたりのせいなのに!
普段ならそれだけでムッとしてしまう幸だけれど、今日はイラつくこともなかった。
ふたりが朝から努力している姿を見たからかもしれない。
とにかくいい気分で仕事をスタートさせたのだけれど、それも長くは続かなかった。
「佐藤くん」
と、仏頂面の上司に呼ばれて言ってみれば、昨日頼まれたコピーでミスがあったと言う。
それは朋香と和美のふたりに踏みつけにされて、コピーをやり直した書類だったので、幸のこめかみがピクリと動いた。
たしか、この上司もその場を見ていたはずだ。
「困るんだよこういう凡ミスされちゃあ! 佐藤くん何年この仕事してるんだ?」
グチグチと文句をこぼす上司を見て朋香と和美の笑い声が聞こえてくる。
振り向くとふたりがこちらを指差しているのが見えた。
元はと言えばふたりのせいなのに!



