悪魔なあなたと結婚させてください!

見知らぬ相手を挨拶することなんて滅多にない幸にとって新鮮な出来事だった。

2キロという距離はとても長く感じられたけれど、どうにか完走してアパートまで戻ってきていた。

「あぁ……気持ちよかった!」
「最初はあれほど嫌がってただろ」

「それは、そうだけど」

早朝の空気が思いの外おいしくて驚いたのと、他にも頑張っている人がいることがわかっから自分も頑張れた。

幸は汗を流すために浴室へと入り、そこで少しだけ吹き出物が減っていることに気がついた。

昨日はお菓子やビールを控えたからかもしれない。
お風呂上がりの化粧でファンデーションのノリも違った。