悪魔なあなたと結婚させてください!

「朝っぱらからよくやるなぁ……とか?」
首をかしげて言うとアレクに盛大なため息をつかれてしまった。

だけど幸からすれば本当に意味がわからないことだった。
もしかしてお前もジム通いをしろとか言われるんだろうか。

だったら全力で断らないといけない。
運動と早起きはとてつもなく苦手なんだから。

「お前をバカにしているヤツらでも努力をして美を手に入れてるってことだろうが!」

叱責されてようやくアレクが言わんとしていることに気がついた。
「つまり、私にも努力しろっってこと?」

ジム通いしろと言われているのとほぼ同じことだったので落胆してしまう。
もっと簡単にキレイになる方法を教えてくれるのかと思った。

なんせアレクは悪魔なんだから。
「そうだ。美しさは作ることができるんだ」