「そんなことをしては手が冷えてしまうだろ! 指が汚れるし、風邪を引いてしまう!」
「そんなくらいで風邪なんて引くもんですか。後でそこの焚火で温まればいいだけでしょ。早く温かい食事にありつきたいなら、ほらほら」
「くぅ、わかった……おおぉ」
渋々ラルドリスは冷えた水に手を入れ、青い顔で食材をちゃぷちゃぷとゆすぎ始めた。それを受け取り、借りたまな板の上でとんとんと刻みながら、メルは時折汚れているものを見つけては差し返した。
「土が残ってますってば。もっとちゃんと見てしっかり洗ってください!」
「細かいやつめ……。おぉいシーベル、お前もやったらどうだ」
「おっと。私めは今のうちに馬の世話を……」
「逃げるなっ! くそぉ……」
「これも洗い直しです」
「お前、俺は王子だぞ。ちょっとは遠慮したらどうなんだ! くそぉ、ザハールと――――のせいでこんなことを……城に戻ったら覚えてろ!」
(え……)
「そんなくらいで風邪なんて引くもんですか。後でそこの焚火で温まればいいだけでしょ。早く温かい食事にありつきたいなら、ほらほら」
「くぅ、わかった……おおぉ」
渋々ラルドリスは冷えた水に手を入れ、青い顔で食材をちゃぷちゃぷとゆすぎ始めた。それを受け取り、借りたまな板の上でとんとんと刻みながら、メルは時折汚れているものを見つけては差し返した。
「土が残ってますってば。もっとちゃんと見てしっかり洗ってください!」
「細かいやつめ……。おぉいシーベル、お前もやったらどうだ」
「おっと。私めは今のうちに馬の世話を……」
「逃げるなっ! くそぉ……」
「これも洗い直しです」
「お前、俺は王子だぞ。ちょっとは遠慮したらどうなんだ! くそぉ、ザハールと――――のせいでこんなことを……城に戻ったら覚えてろ!」
(え……)



