――そんな会話をしていたラルドリスとメルから少し離れ……再び備品倉庫。
「どうしましょう。あの時ジェナ様は意識もうつろで……他には誰にも見られていないはずだけれど」
「殿下やジェナ様には申し訳ないけれど、私たちにはどうすることもできないわ。口を閉ざすしか無いのよ……」
顔を暗くし、上役に本日の作業は休むよう言い渡された宮女たちが自室へ辿る道筋を、ちょこちょこ後から追う者がいる。
その小さな獣はごく密やかに、ふたりのスカートに隠れ進むと、彼女たちが自室の扉を開けたタイミングでするりと中に入り込んだ。
そして結局宮女たちに気づかれることなく、ぱたんとドアは閉められたのだった。
「どうしましょう。あの時ジェナ様は意識もうつろで……他には誰にも見られていないはずだけれど」
「殿下やジェナ様には申し訳ないけれど、私たちにはどうすることもできないわ。口を閉ざすしか無いのよ……」
顔を暗くし、上役に本日の作業は休むよう言い渡された宮女たちが自室へ辿る道筋を、ちょこちょこ後から追う者がいる。
その小さな獣はごく密やかに、ふたりのスカートに隠れ進むと、彼女たちが自室の扉を開けたタイミングでするりと中に入り込んだ。
そして結局宮女たちに気づかれることなく、ぱたんとドアは閉められたのだった。



