けれどチタもむざむざ自分から危険に近付くことはしないだろう。
ここまで来てしまっては気になるものも気になるし……メルは用心しつつ後ろに続いた。
「キュウ……」
小さな背中が一つの茂みの前で立ち止まり、メルの身体に駆け戻ってきた。
その仕草には怯えが……。そしてそこまで着くと、彼女にも血の匂いの発生源が見えた。
「ひ……、人だ……」
一人の青年が、血を流して倒れている。
うっと顔を背けた後、じりじりとそれを引き戻しおそるおそる片目を開ける。
彼の身体は美しい絹の上衣ごと、肩口から腰に掛けて斜めに切り裂かれていた。
メルは悲鳴を上げそうになるのを堪え、にじるように男性の前に寄ってゆく。
「し、死んで、ないよね?」
ここまで来てしまっては気になるものも気になるし……メルは用心しつつ後ろに続いた。
「キュウ……」
小さな背中が一つの茂みの前で立ち止まり、メルの身体に駆け戻ってきた。
その仕草には怯えが……。そしてそこまで着くと、彼女にも血の匂いの発生源が見えた。
「ひ……、人だ……」
一人の青年が、血を流して倒れている。
うっと顔を背けた後、じりじりとそれを引き戻しおそるおそる片目を開ける。
彼の身体は美しい絹の上衣ごと、肩口から腰に掛けて斜めに切り裂かれていた。
メルは悲鳴を上げそうになるのを堪え、にじるように男性の前に寄ってゆく。
「し、死んで、ないよね?」



