もぞもぞとチタがリュックのポケットから鼻を出し周囲を警戒し始める。
どうやらいつもとは違う匂いを嗅ぎ取ったようだ。街はまだまだ先のはずなのだけれど。
メルが立ち止まると、チタはヒュッと地面に飛び降り、身軽に先を走るとこちらを振り返った。そちらは目的地とは違う方角だ。
「チーチー」
「付いて来いって? 一体何があるの?」
長い付き合いだが、流石にチタの意思を完全に理解できるわけでもなく。
メルは首を傾げながら仕方なく彼の後に続いた。このシマリスは自分なんかよりよほど森をよく知っているから、なんらかの異変に気付いたのかもしれない。
チタの巻き尾っぽを追跡しながら、しばらく経つとメルもつんとしたものを鼻に感じた。
どこか金臭い、血の匂い。獣か、はたまた人かは分からないけど、何者かが怪我をしている……?
(危ないやつとかじゃないよね……?)
祖母からは、この森にはそう大きな獣は住んでいないと教えられたが、確証はない。
どうやらいつもとは違う匂いを嗅ぎ取ったようだ。街はまだまだ先のはずなのだけれど。
メルが立ち止まると、チタはヒュッと地面に飛び降り、身軽に先を走るとこちらを振り返った。そちらは目的地とは違う方角だ。
「チーチー」
「付いて来いって? 一体何があるの?」
長い付き合いだが、流石にチタの意思を完全に理解できるわけでもなく。
メルは首を傾げながら仕方なく彼の後に続いた。このシマリスは自分なんかよりよほど森をよく知っているから、なんらかの異変に気付いたのかもしれない。
チタの巻き尾っぽを追跡しながら、しばらく経つとメルもつんとしたものを鼻に感じた。
どこか金臭い、血の匂い。獣か、はたまた人かは分からないけど、何者かが怪我をしている……?
(危ないやつとかじゃないよね……?)
祖母からは、この森にはそう大きな獣は住んでいないと教えられたが、確証はない。



