─── 破滅と雪解け 翼side ───
サークル内のあちこちから賑やかな声が聞こえて来る。
俺は自分が所属している小説愛好家の集まるサークル『物語り』の部室に入室した。
今年の文化祭の催し物は『個人的なお気に入りの本の紹介』または『自分で小説を書こう』になった。
「なぁ、出来たか?」
「あぁ」
「しっかし、びっくりだぜ。お前、あの柚羽ちゃん振ったの?」
「あぁ」
「あんなに可愛いし仲良かったのにー。何だよ喧嘩でもしたか?」
「そんなんじゃねーよ」
友達を適当にあしらい、自分の展示物を飾っていると柚羽がやって来た。
「やっほ〜!」
「「やっほ〜!柚羽ちゃん!」」
その場に居た俺以外の男子が食い気味に柚羽に挨拶をする。
柚羽は「やっほ〜」と適当に流し俺の隣に来て自分の展示物を飾り始める。
「…整理出来たか?」
「気持ちの?」
「そう」
「…ん。待っててくれてありがとう」
「俺が思わせぶりなことしてたんだから、おあいこだろ?」
「分かった、そういうことにしとくよ」
そしてそんなこんなで大学生活始めての大人の文化祭が幕を開けた。
"今大丈夫か?"
"大丈夫ですよ。何ですか?"
真陽から心做しか冷たくメールが返される。
"今週末大学の文化祭があるんだ。よかったら来ない?"
"この前の埋め合わせですか?"
"あぁ。嫌なら他で埋め合わせするけど"
"埋め合わせはしなくてもいいので。彼女でも誘って楽しんでください"
"彼女なんて居ないって分かってるだろ?"
"もう先輩のことなんか分からないです"
"え?どういうこと?"
"街で女の子と歩いてるの見ました。この前のデートも断られ、メールでも素っ気ない…彼女でも出来たのかなって思うじゃないですか!!"
街?あぁ…大学終わりに柚羽に捕まって新作のスイーツを食べに行った日のことかと思い出す。
"あれは友達だ。メールが素っ気ないのはごめんな…でも、デートの件はたまたま予定が被ったんだって"
言い訳を送ろうと送信ボタンに手を伸ばし、押す寸前でメールが届く。
"それに僕、きぃやん先生と付き合ってるので。先輩、短い間でしたがありがとうございました。さようなら"
は??どういうことだ?真陽がきぃやん先生と付き合っている??
俺は真陽から来たメールを何度も読み返し固まった。
何度見ても"きぃやん先生と付き合っている"の文字が俺の眼球に飛び込んで来る。
俺は慌てて真陽に通話した。
サークル内のあちこちから賑やかな声が聞こえて来る。
俺は自分が所属している小説愛好家の集まるサークル『物語り』の部室に入室した。
今年の文化祭の催し物は『個人的なお気に入りの本の紹介』または『自分で小説を書こう』になった。
「なぁ、出来たか?」
「あぁ」
「しっかし、びっくりだぜ。お前、あの柚羽ちゃん振ったの?」
「あぁ」
「あんなに可愛いし仲良かったのにー。何だよ喧嘩でもしたか?」
「そんなんじゃねーよ」
友達を適当にあしらい、自分の展示物を飾っていると柚羽がやって来た。
「やっほ〜!」
「「やっほ〜!柚羽ちゃん!」」
その場に居た俺以外の男子が食い気味に柚羽に挨拶をする。
柚羽は「やっほ〜」と適当に流し俺の隣に来て自分の展示物を飾り始める。
「…整理出来たか?」
「気持ちの?」
「そう」
「…ん。待っててくれてありがとう」
「俺が思わせぶりなことしてたんだから、おあいこだろ?」
「分かった、そういうことにしとくよ」
そしてそんなこんなで大学生活始めての大人の文化祭が幕を開けた。
"今大丈夫か?"
"大丈夫ですよ。何ですか?"
真陽から心做しか冷たくメールが返される。
"今週末大学の文化祭があるんだ。よかったら来ない?"
"この前の埋め合わせですか?"
"あぁ。嫌なら他で埋め合わせするけど"
"埋め合わせはしなくてもいいので。彼女でも誘って楽しんでください"
"彼女なんて居ないって分かってるだろ?"
"もう先輩のことなんか分からないです"
"え?どういうこと?"
"街で女の子と歩いてるの見ました。この前のデートも断られ、メールでも素っ気ない…彼女でも出来たのかなって思うじゃないですか!!"
街?あぁ…大学終わりに柚羽に捕まって新作のスイーツを食べに行った日のことかと思い出す。
"あれは友達だ。メールが素っ気ないのはごめんな…でも、デートの件はたまたま予定が被ったんだって"
言い訳を送ろうと送信ボタンに手を伸ばし、押す寸前でメールが届く。
"それに僕、きぃやん先生と付き合ってるので。先輩、短い間でしたがありがとうございました。さようなら"
は??どういうことだ?真陽がきぃやん先生と付き合っている??
俺は真陽から来たメールを何度も読み返し固まった。
何度見ても"きぃやん先生と付き合っている"の文字が俺の眼球に飛び込んで来る。
俺は慌てて真陽に通話した。


