私の大事な仲間達

 私には昔からの幼なじみがいる。

 私、中村絵梨花。中学一年生。
 自分でも記憶力がいいと自負している。
「行ってきまーす!」
 時間になったので家を出る。
 こっちを見てくる、制服を着た男子がいた。
 あの人は無視しよう。
 素知らぬ顔で鞄を持って歩く。
「おい!」
「え、わああー!」
 いつのまにかこっちに来ていた男子が私を呼び止めた。
 驚いて振り返ると、石につまずいて転んだ。
 慌てて体勢を立て直した。
 この男子は、咲口優斗。
 私と同い年で、私の昔からの幼なじみだ。
 スポーツを好み、よくスポーツをやっている。
 頭の良さは平均より下で、特技はサッカーで活躍することらしい。
 私は将来はテレビに出ちゃうんじゃないかと思っていた。
「優斗、怪我したらどうするの!」
 注意をすると、言い返してきた。
「お前が無視したからだ。こっちは待ったんだ。お前のためにな‼︎」
「私頼んでないよ?」
 きょとんと優斗をのぞきこんだ。
「次からちゃんとやれよ」
 親ですか、あなたは。
「私は優斗の娘じゃない‼︎」
「そんなの、わかってる。俺は、逆に……」
 ぶつぶつ言い始めた。
「うん?何優斗」
「……え?な、何もない!」
「う、うん?」
 変な優斗……。
 私達は、友達以上恋人未満をモットーにやっている。
 優斗は私にむかって赤くなるし優しいし、彼女つくらない。
 『何で彼女つくらないの?』
『絵梨花はいつかわかる。俺は……』
 昔言われた言葉に、私は自惚れていた。
 もしや私を……なーんて。
 そんなことを考えていたら、校門についた。
「絵梨花!」
「あ、春!」
 高木春は私の友達だ。
 優斗のファンで、よく私に優斗を推してくる。
 毎日ヘアアレンジを変えるという楽しいファッションのしかたもしていて、流行に敏感。
 私は流行なんて一つも知らないから、尊敬していた。
 今日はポニーテールだっ……!
「可愛い、ポニーテール。似合う〜」
「え、あ、ありがとうっ」照れくさそうにお礼を言う春。
 その姿が可愛くて、女子の私も釘つけだ。
「優斗バイバイ」
 手を振った。
「ああ」
 ううっ、軽い……。
「咲口くん、イケメン!爽やかオーラが眩しいっ」
 優斗に向かって拝んでる春に言う。
「爽やか?憎たらしいオーラだよ」「えー、そんな〜」
 もう、コントみたいだ。


 席につくと、小さく春に手を振った。
 春も笑いながら手を振ってきれた。
 前をむくと、戸が乱暴に開いた。
「ホームルームだ」
 力はパワフルだけど冷静な先生に、生徒たちは黙る。
 優斗は私の隣の席だ。
 ホームルームでも居眠りを始めようとしていた。
「起きて」
 起こしていると、先生がこっちを見た。
「そこ、何している?」
「あ、咲口さんの居眠りを止めていて」
「何ぃ?起きろ‼︎起きろ‼︎」
 怒りまくる先生に、優斗が起きる。
「何をしている⁉︎」
 先生はホームルームを終わらせ、次の授業は自習にした。
 そして優斗を引きずっていく。
そこまで怒りたいのかなあ……まあ優斗の居眠り、度がすぎてるもん……。
 私はノートを教科書を見比べた。