美しき造船王は愛の海に彼女を誘う


「椎名さん!」

「清水さん。おかえりなさい。そして蓮様。旦那様達が首を長くしてお待ちですよ」

「椎名さん、色々店のこと聞きました。本当にありがとうございました」

 私が彼に向かい丁寧に頭を下げると椎名さんは笑った。

「とんでもございません。仕事ですから……」

「え?」

「最初、お店に援助をしたいと蓮様から相談されたとき、仕事としてやるからお前に相談したと言われました。まあ、途中から仕事だかプライベートだかわからなくなりましたが、今や大事な収入源です」