さくらのことが心配だ。 この様子だと店で林に何かされているのかもしれない。 もっと早く手を打つべきだった。 今日の夜、彼女に会えるのでその時に話そうと決めた。 「刈り残した草をきちんと刈らないとな」 自分でも思いもかけない辛辣な言葉が口から出た。 そのくらい、さくらを苦しめているだろう林を許す気には到底なれなかったのだ。