「さの、俺、帰るわ」 「え?と、とき!?ま、待ってよ!なんにも食べてないじゃない!」 必死で叫ぶさの。 でも俺は無視して店を飛び出した。 カランカラン 「あ、ありがとうございましたー、」 遠く聞こえる店員の声。 それを背中で受け止めながら俺はただただ走った。