にしても…もう2時間も起きない………心配だな。
そろそろ起こしてみるか…??

「玲愛。玲愛。おーい、玲愛!」

「…ん…うぅ、ここは…?」

ゆっくり玲愛が目を開けた。綺麗なキャラメル色の目。はぁーよかった。本当によかった。

俺は玲愛が目を覚ました安堵感で包まれた。

「先生ー!玲愛が目を覚ましましたー!」

先生に呼びかけ、先生が玲愛に説明し始める。

玲愛は何しててもかわいいな。尊い。

…………いっそ自分のものにしてしまいたい。

え、何考えてんだ、俺。俺ってこんなに重かったのか?さっきまで思っていたことは冷静になると…ね。

だってまだ自分の思いは今はまだ伝えられない。

前にこういう話をした時に玲愛はまだそういうのは感じたことないって言ってたし、玲愛を困らせたくない。

何より、今の「仲のいい幼なじみ」という関係が壊れてしまうのが怖い。もし、思いを伝えたとしてそれが拒否されてしまったら??困らせてしまったら?

……きっと俺と今までみたく話してくれなくなる。気まずくなる。

そんなことは耐えられない。

もう少し、我慢するかぁ。

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「昇くん、助けてくれてありがとう。」

っ/////笑顔の破壊力…やばすぎだろ。

「っ///……これくらい全然平気。もう体調は大丈夫なのか?」

「うん。もうほとんど大丈夫!それより…また心配とか迷惑かけちゃった。昇くんにも。みんなにも。ごめんね…っ」

ほんと、どこまでもほかの人ことを考えてる。優しすぎだ。もっと頼って欲しい。

「玲愛がそんなこと気にする必要はないから!心配したけど、誰も迷惑なんて思ってない、絶対に。
もっと俺を頼っていいんだよ…?」

「ありがとう…っ」

「はぁ…/////マジで…」

「ほんとに、、、どうしたの???」

!?あ、危なかったー。心の声が漏れそうだった。

「あっ、いや、なんでもないよ。ハハ……」

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「………じゃあ、そろそろ給食だから帰るよ。ごめんな。」

「うん、またね。」

時間になってしまったから教室に帰ることにした。まだそばに居たかったけど仕方ないかぁー。

ま、保健室なら男もいないし、先生もいるから大丈夫なはずだ。

ーこの時、無理してでも保健室にいれば良かったと後悔することになるとは思いもしなかった。