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《タッタッタッ…….》

何かあった…?あったとしたらもしかして玲愛…?
大丈夫だといいけど…。

「おいっ!大丈夫か、玲愛!玲愛!」

次の瞬間、俺が見たのは過呼吸、喘息で苦しんでいる玲愛の姿だった。

「あと少しだから…!」

何とか励まそうとしたが、発作がおさまらない……。どうすればいい…?
今まで放置していた先生がもう少しで来る。正直、あの先生は許せない。こんなことになるまで気づかなかったなんて。玲愛、お願いだ、耐えてくれ。

「ゴホッゲホッ…ヒュゥ……ヒュッ……」

《バタンッ!》

「っ!?玲愛…!?玲愛!玲愛…!」

ダメだ……返事がない…。気を失っちゃったか。
今までもこんなことがあったけど、学校ではすぐにおさまってたんだけどな…。
俺が、もう少し早かったらよかったのに…。

《周りの女子達が慌てている》
《先生が来た》

「俺が保健室に連れていきます!」
「でも、それはっ……」

この教師がなんと言おうと、俺が連れていくんだ。こんなになるまで放置していた、無責任な先生には連れていかせない…っ。

「俺が行きますので!!早く他の先生に知らせてください!」

教師が答えるのを待つことも無く、玲愛を抱える。
……え。軽すぎだろ、ちゃんと食べてんのかよ…。

ってか早く行かないとっ…。

ここの保健室に行けばもう大丈夫だからな…!頑張れ、玲愛…!!