噛んで、DESIRE



わたしの腰を支えたまま、吾妻くんは器用に衣服の中に手を潜り込ませてくる。


……っ?!

あまりにもよどみのない仕草に、慌てて彼の胸板を叩く。


「それはっ、だ、め、です……っ!」

「あ、だめなの?」

「だって……っ、外です、し、」

「てことは、外じゃなかったらいーの?」


それは……。

途端に口をつぐんで真っ赤になるわたしを見て、吾妻くんは獣のように瞳を光らせた。


……これは、キケン信号かも。

しまった……と戸惑っていると、吾妻くんはまったくもって冷静に、美麗な笑みを向けてくる。


「あーやっぱ我慢できないかも」


うそばっかり。

余裕綽々なのは、知ってるんだから。


「ちょ……っ、あがつま、くんっ」

「大丈夫。暗いから誰にも見えねーよ」

「そういうことじゃ……っ、ありません!」