父が出て行った後、教室は静まり返り、重い空気が広がっていく。

……ぜんぶ、わたしのせいだ。


自己嫌悪に陥っていますぐに逃げ出したいのを堪えてみんなに謝る。


「せっかくの文化祭、……台無しにしてごめんなさい」


こんなことになるなら引き受けなければ良かった。

心の中でそう後悔していると、クラスの皆んなは口々に優しい言葉をかけてくれる。


「四宮さん……、落ち込まないで」

「そうだよ。俺ら、マジですげえって思ってるから! 自信持ってよ!」

「四宮さんのお父さんはわかんないんだよ! こんなに綺麗な作品なのに!」


心温まる言葉をかけてくれる皆んなに微笑んだ。

こうして認めてくれる人がたくさんいるのに、わたしはこれ以上何を望むのだろう。