噛んで、DESIRE







「吾妻と四宮さん! こっちこっち!」



集合場所である、テーマパークの中の噴水の前に行くと、すでに着いていた三原くんが大きく手を振ってくれていた。

もちろん吾妻くんとは絶妙な距離を保っている。

極たまに彼が、パーソナルスペースをフル無視した行動を取ってこようとすると、渾身の睨みをきかせて集合場所までやって来た。


……うっ、視線を感じる。

澪子も彼のとなりに立っていて、わたしたちが一緒に来たのを訝しげに見ている。



「えっと……杏莉と吾妻、ふたりで来たの?」


澪子が首を傾げると同時に、慌てて手をブンブン振って否定する。


「たまたま! 駅で会って……、同じ班だし」

「あ、そうなの?」


「そうそう! ずっと一緒に来るわけ……ないよ」