噛んで、DESIRE



校外学習ということで、いつもは制服だけれど、今日限りは私服。

昨日ある程度決めていたけれど、少し悩む。


かなり歩くだろうしスカートは避けようと思い、フレアパンツと桃色の薄手ニットを羽織る。

よしこれで完璧、と思って後ろを振り返れば、吾妻くんが扉にもたれかかってわたしを見ていた。

心臓が飛び出そうなほど驚いたけれど、平静を装ってジト目で睨む。


「……着替えをのぞくなんて、悪趣味ですよ」

「同居ハプニング、たまには起こしてみようかなと思って?」

「もっと悪趣味です」


吾妻くんはというと、黒のタートルネックとパンツに、白のシャツを羽織っている。

ピアスと金髪がいつもより映えていて、眩しい。


あまりにもスタイルが良すぎて見惚れていると、吾妻くんは髪をかき上げて言った。