噛んで、DESIRE



……どうしてそんなに、吾妻くんが不機嫌になっているの?

慌ててふるふると首を横に振るのに、彼は信じてくれず、苦い表情のままわたしの鎖骨を指で撫でた。


「……っ、」


ただ触れられただけなのに。

どうしてこんなに熱いのだろう。


胸が苦しくて逃げたくて、でもどこにも光がない。

震える声で、吾妻くんに訴える。


「あの、三原くんは関係、ないです……」

「へー、そうなんだ?」


ぜったい怒ってる。

だって吾妻くんのお顔が、怖いくらいの笑みを浮かべているから。


焦りを感じて、なんとか弁解する。



「あの、違くて」

「だから、なにが違うわけ?」


「……だって、吾妻くんが! わたしのこと可愛くないって言うから、です」