噛んで、DESIRE



それに、吾妻くんはいま暗に、わたしは可愛くないと言った。

三原くんにどう思われていようと気にしないけれど、吾妻くんに認められてしまうと悲しい。


わたしだって、自分でわかってる。

吾妻くんに似合う女の子じゃないことも。

可愛くなくて、素直じゃなくて、面倒な女だってことも。


乱されているのはわたしだけ。

いつもそうだ。

でも、だからって責められない。


吾妻くんは、狡い人だから。


軽くショックを受けてしまったわたしは、それから何も言えずに黙り込んだ。

熱かった身体も急激に冷めて、泣きたくなる。


吾妻くんは、わたしのことどう思っているんだろう。

なんでこうやって、構ってくるんだろう。


自分のことを棚に上げてそんなことを気にしてしまうわたしも、たいがい狡いのかもしれないと思った。