リュシアン様の宣言が響き渡って。
(わたし、勝てたの……?)
限界を越えた体が崩れ落ちて、走り込んできたビスキュイが支えてくれた。
「本当に僅差じゃったが。見事であったぞ、ハナコ嬢」
「あり……がとう……ございます、リュシアンさま」
いまだに信じられなくて、夢見心地で言葉を返した。
なんだかあたまが働かないや。これ、完全に魔力切れっぽいな。
それでもじわじわとうれしさがこみ上げてきて。
わたし、山田に勝ったんだ。国でもっとも優秀って言われてる、魔力最強のあの山田に。
目を向けると、手を付いたままの山田は芝生の上でうなだれていた。見事にorzの姿勢って感じ。
で、芝生をにらみつけてなんか手探りしてる。
あ、よく見えないから眼鏡を探してるんだな。
それを見かねたのか、ビスキュイが見つけた眼鏡をくわえていって。
「おじい様、助かります」
「シュンよ。それはビスキュイじゃ」
「これは失礼を。ビスキュイ、礼を言うぞ」
(わたし、勝てたの……?)
限界を越えた体が崩れ落ちて、走り込んできたビスキュイが支えてくれた。
「本当に僅差じゃったが。見事であったぞ、ハナコ嬢」
「あり……がとう……ございます、リュシアンさま」
いまだに信じられなくて、夢見心地で言葉を返した。
なんだかあたまが働かないや。これ、完全に魔力切れっぽいな。
それでもじわじわとうれしさがこみ上げてきて。
わたし、山田に勝ったんだ。国でもっとも優秀って言われてる、魔力最強のあの山田に。
目を向けると、手を付いたままの山田は芝生の上でうなだれていた。見事にorzの姿勢って感じ。
で、芝生をにらみつけてなんか手探りしてる。
あ、よく見えないから眼鏡を探してるんだな。
それを見かねたのか、ビスキュイが見つけた眼鏡をくわえていって。
「おじい様、助かります」
「シュンよ。それはビスキュイじゃ」
「これは失礼を。ビスキュイ、礼を言うぞ」