その間にも砂時計はサラサラ落ちて。
飛ばす順番を間違えたらそれでアウトだ。
ボールの位置を目で確認しながら、頭の中で最後のシミュレーションをした。
芝生に隠れて見えづらいけど、配置は完璧。やれることはやってきたんだし、ここまできたら女は度胸よ。
(よし、行ける!)
まずは一発目。
山田の後方、目に入らない死角でティッシュ玉をひとつ宙に浮かせた。
「シュン様」
「なんだ、ハナコ?」
にっこりと呼びかけて、注意をこちらに向けさせる。
そ知らぬ顔で魔力を込め続けた。
いま振り返ったりしないでよ。ここで気づかれたら、何もかもが台無しだもの。
「わたくしの魔法なんて、どうってことないとお思いでしょう?」
見つめ合ったまま、山田の肩目がけて渾身の一撃を叩きこんだ。
「うおっ」
飛ばす順番を間違えたらそれでアウトだ。
ボールの位置を目で確認しながら、頭の中で最後のシミュレーションをした。
芝生に隠れて見えづらいけど、配置は完璧。やれることはやってきたんだし、ここまできたら女は度胸よ。
(よし、行ける!)
まずは一発目。
山田の後方、目に入らない死角でティッシュ玉をひとつ宙に浮かせた。
「シュン様」
「なんだ、ハナコ?」
にっこりと呼びかけて、注意をこちらに向けさせる。
そ知らぬ顔で魔力を込め続けた。
いま振り返ったりしないでよ。ここで気づかれたら、何もかもが台無しだもの。
「わたくしの魔法なんて、どうってことないとお思いでしょう?」
見つめ合ったまま、山田の肩目がけて渾身の一撃を叩きこんだ。
「うおっ」