右に山田、左にロレンツォ。
その間を背後から割ってくるのがマサトとダンジュウロウで。
「ハナコ嬢のカップが冷めてしまったな。今入れなおそう」
そりゃダンジュウロウ、左右から両手取られてたら飲めるわけないでしょう?
「お、こっちの菓子も旨いぞ。ハナコももっと食べろよ」
だからねマサト、この状況でどうやって食べろって言うのよ。
「ハナコ、どれが食べたい? わたしが口に運ぼう。遠慮なく言うといい」
遠慮すんに決まってんでしょうが。ってか山田、マサトの腕の下から顔近づけてくんな。
「蜜に群がる害虫ばかりで興ざめだな。ハナコ、次はふたりきりだ。いいな?」
上手いこと言うね。でもロレンツォも同類だから。そしてなに勝手に予定決めてんのっ。
健太とゆいなはイチャついてて使い物にならないし、リュシアン様はニコニコ笑って見てるだけだし。
こうなったら自力で追い払うしかないわけで。
効率よくやっつけるなら、まずは常識人から攻めるべし。
「ダンジュウロウ様、入れなおすならあちらでやってくださいませんこと?」
「いやしかし……」
ダンジュウロウはロレンツォをブロックしながら、魔法でティーポットを浮かせてる。
多分、わたしが困ってると思って動かずにいてくれてるんだと思うけど。
その間を背後から割ってくるのがマサトとダンジュウロウで。
「ハナコ嬢のカップが冷めてしまったな。今入れなおそう」
そりゃダンジュウロウ、左右から両手取られてたら飲めるわけないでしょう?
「お、こっちの菓子も旨いぞ。ハナコももっと食べろよ」
だからねマサト、この状況でどうやって食べろって言うのよ。
「ハナコ、どれが食べたい? わたしが口に運ぼう。遠慮なく言うといい」
遠慮すんに決まってんでしょうが。ってか山田、マサトの腕の下から顔近づけてくんな。
「蜜に群がる害虫ばかりで興ざめだな。ハナコ、次はふたりきりだ。いいな?」
上手いこと言うね。でもロレンツォも同類だから。そしてなに勝手に予定決めてんのっ。
健太とゆいなはイチャついてて使い物にならないし、リュシアン様はニコニコ笑って見てるだけだし。
こうなったら自力で追い払うしかないわけで。
効率よくやっつけるなら、まずは常識人から攻めるべし。
「ダンジュウロウ様、入れなおすならあちらでやってくださいませんこと?」
「いやしかし……」
ダンジュウロウはロレンツォをブロックしながら、魔法でティーポットを浮かせてる。
多分、わたしが困ってると思って動かずにいてくれてるんだと思うけど。