緒臣くんのキケンな誘惑。





意地悪な顔をして、クスクスと笑う緒臣くんに心臓がバクバクうるさい。

からかいすぎでしょ……っ!?言い方やめて言い方……!!!

プシューっと音をあげそうなくらい顔が熱くなる。


「可愛いなあ紫夕は」

「…っ、もう……!!」

「紫夕と帰れて嬉しいよ」

「…っ、」


そう言って、本当に嬉しそうな顔をした緒臣くんに胸がキュッと掴まれたように苦しくなる。

……ねえ緒臣くん、聞いていいのかな。
昨日から疑問に思ってたこと。


「……なんで、」

「ん?」

「なんで、緒臣くんは女の子が苦手なのに……私は平気なの?」

「……」

「女の子に触ると鳥肌立っちゃうんでしょ……?なのになんで私には初対面で触れたの……?」


……私は大丈夫なの?嫌じゃないのかな。

もし、実は嫌でしたとか言われたらどうしよう。
でも疑問に思ってしまう。