緒臣くんのキケンな誘惑。





言葉はきつかった時もあったけど、言葉にも行動にも普通とは違うオーラを感じていた。

そういうことだったんだ……!!なんてかっこいいの……!!


「あ、天沢くんじゃない?」

「え?あ、ほんとだ」


話をしながら歩いていると、前の方に緒臣くんの姿があった。

……女の子に囲まれてるな。

その光景を見て、先週の緒臣くんを思い出す。


『……女嫌いなんだ』


「……」

「…紫夕?どうしたの?」

「…っ、あ、なんでもないよ!」


緒臣くんのことをぼーっと見つめていると、愛海から声をかけられてハッとする。

……緒臣くんは女嫌いってこと隠してないとは言ってたけど、さすがに私の口からは言えない。

女の子に話しかけられているのにも関わらず、緒臣くんは女の子達に一切目を向けていない。
何を考えているのかわからないような無表情をして歩いていた。