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「それにしてもあの安堂千夏が、ねぇ……」
「紫夕お前バケモンだよ……」
「敵に回すと怖いタイプを味方にしたの強……最強じゃん」
三時間目が終わっての休み時間。
移動教室から帰ってくるために、四人で廊下を歩いているとそんな話になった。
……というか、今日ずっとこの話だ。
それにしても……。
「千夏ちゃんってそんなに有名な子だったんだ……」
「はぁ!?天沢くんのファン代表みたいなもんだよ!?どれだけ天沢くんが好きでも、安堂千夏が関わるとみーんな逃げ出すんだから!」
「へぇ……そうなんだ」
「確かお嬢様なんだっけ?有名な会社の。それもあってみんな目付けられたくないらしいね」
「あ、だから話し方もお嬢様っぽかったのかな」

