突然のことに驚きながら、全身が火照ってしまう。
「お、緒臣くん……っ」
そう名前を呼ぶと、ギュッと緒臣くんの腕の力が強くなって。
……なにか言いたそうにしてる?
その緒臣くんの腕がどこか辛く切なく感じてキュッと胸が掴まれたように苦しくなった。
「…どうしたの?」
「……紫夕」
そう問いかけると、私から少し離れて目が合う。
その瞳は、やっぱりなにか話そうとしていた。
……もしかして、こないだ話そうとしていたこと?
そう察して、頷いてみる。
「……俺、」
「…うん」
「……────女嫌いなんだ」
………え?
まさかの言葉に、目を見開く。
……女嫌い?それって……そのままの意味だよね?
「…話しかけられたり囲まれたりすることには嫌でも慣れたから、無視するようにはしてるけど。女に触られたりするだけで鳥肌が止まらなくなる」
「で、でも……そんな噂流れてないよ?」
「言う必要ないと思ってるから言ってないだけ」

