それに傷ついたような顔をした女の子に、胸が苦しくなる。
……ごめんね、緒臣くん。助けてくれたのに。
気づけば体が勝手に動いて、緒臣くんの前に出た。
……この子はきっと悪い子じゃない……だって、さっきからこの子は……。
「……ごめんなさい」
「…っ、」
「私のせいで、辛い気持ちにさせてごめ────っ」
そう言いかけた瞬間。
後ろから私の口を押さえるように手が伸びてきて言葉が遮られた。
女の子達も驚いたように私を見つめている。
「紫夕、黙って」
そう私の耳元で言った緒臣くんの冷たい声にゾクッとして目を見開く。
な、なんで……って、ちょ……っ!!
その瞬間、急に歩き出した緒臣くんに手を引かれた。
ど、どこに行くの……っ!?
その行動に驚いて早歩きをしながら緒臣くんに付いていく。
無言のまま階段を降りて、普段使わないような教室にそのまま入った。
な、なんでここに……っ。
そう思って振り返ると、腰に手を回されて引き寄せられた。
だ、抱きしめられ……っ!?

