そう悔しそうに私を睨みながら言った真ん中の女の子に胸がキュッと苦しくなる。
……そうだよね、この子は本気で緒臣くんが好きなのに。
ふざけてるわけでも、煽っているわけでもない。
でも私のさっきの発言は、この子からしたら不快だっただろう。
……でも!!私も引き下がれないよ!?
何回も言うけど私もわかんないんだってば……!!
それでもどこかこの子に同情してしまっている自分がいて、何も言えずにどうすればいいか困っていると。
「なにしてるの」
「……え、」
女の子達の後ろの方から聞こえてきたその声に、全員で振り返る。
お、緒臣くん……?
少し怖い顔をしながら近づいてきていて、空気が固まる。
「…紫夕に近づかないでくれる?」
「っ、でも、緒臣くん、私……っ」
「うるさい」
冷たい声でそう言い放った緒臣くんは、私の方に近づいて守るように立った。
それに焦ったように口を開いた女の子を緒臣くんはその一言で黙らせて。

