からかってくる音寧に、振り絞るような声で訴える。
恥ずかしくて顔をパッと両手で隠して、指の隙間から緒臣くんの方をチラッと見ると。
そんな私に気づいた緒臣くんは、楽しそうに笑っているように見えた。
もう、ドキドキしすぎてどうしよう……っ。
緒臣くんは誰かに呼ばれたのか、くるっと私に背を向けてそのまま歩いて行ってしまって。
その後ろ姿から目が離せなかった。
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「も〜っ!!さっき本当にやばかったんだから!芹奈と愛海にも見てほしかった〜!!!」
「見たかったー!!青春じゃん……!」
「うるさいよ……っ」
お昼休み、みんなで集まってご飯を食べながら音寧がさっき起こったことを楽しそうに話している。
なんで私置いて盛り上がってるわけ……っ!!
「紫夕も天沢くん意識しちゃってるでしょ〜」
「……っ!し、してない……!!」

