緒臣くんのキケンな誘惑。






そんな緒臣くんの間の空いた回答に一瞬疑問を持つも、優しく笑う緒臣くんに疑問など吹き飛んだ。


……なんだろう、不思議だ。

緒臣くんといると、どこか安心してしまう自分がいる。
昨日会ったばかりなのに……おかしいよね。


すると、さっきまで気づかなかった周りの人たちの声が聞こえてきた。


「…緒臣くん美しすぎじゃない?」

「朝から拝めるなんて最高すぎる……」

「しかも笑ってらっしゃるよ……初めて見たよね」


そんな声を聞いてハッとする。

……まって、これ注目されてるんじゃ……?

そう思って緒臣くんを見ると、ニコッと笑ってきて。
……あざと……女子よりあざとい……。


「俺もう行くね」

「あ、そうだね時間が……」

「また来るからね」

「え……っ」


時間を確認するともうすぐチャイムが鳴りそうで。

そう言って緒臣くんは私の頭を撫でると、ふわっと優しく笑った。

あ、頭……っ!!さりげなく触ってくるじゃん……っ!!
絶対慣れてないってのは嘘だよ……!!