ま、まさか……この声……。
バッと後ろを振り向くと、そこには私のことを覗き込むように見ている緒臣くんの姿があった。
な、な、なんでここに……!!
思っていたよりも距離が近くて、顔が熱くなり動揺してしまう。
近すぎて、いい匂いが……って、私きもいよ……!!
「おはよう紫夕」
「っ、お、おはよう……なんで緒臣くんが……っ」
「会いに来ちゃった」
……ああ、もう本当に昨日から私の人生おかしい。
なにをどうしたらこのイケメンが私に会いに来てくれるわけ?
「えっ、まって本人登場」
「うちら邪魔者じゃない?とりあえず息止める?」
「気配消すわ、上手くやれ紫夕」
私に笑いかける緒臣くんにドキドキと心拍数が上がっていると。
後ろから聞こえてきた三人の声に、顔の熱も冷めて冷静になった。
コソコソ小さい声で喋ってんだろうけど、全部聞こえてるからね。
……はぁ、とため息をついて緒臣くんを見るとどこか楽しそうに笑っていた。

