緒臣くんのキケンな誘惑。




そう言って私を見て笑った緒臣くんに、かああっと顔が熱くなってしまう。
な、何言ってるの緒臣くん……!!

すると、お母さんは緒臣くんの答えが気に入ったのか笑った。


「紫夕、いい人捕まえたのね」

「…っうん」

「緒臣くん、紫夕のことよろしくね」


お母さんの嬉しそうな表情に、緒臣くんと顔を見合せて頷いた。


────────────────


今は私の部屋に来ている。


『さあさあ緒臣くん上がって!紫夕の部屋でゆっくりして来なさい!』


そう言ってグイグイ私と緒臣くんのことを押すと、お母さんはニコニコしながらリビングにこもってしまった。

テーブルに緒臣くんと自分の飲み物を置くと、私も緒臣くんの座っている近くに座った。


「…ごめんお母さんうるさくて」

「いや全然。話しやすい人で安心した」

「お母さん喜ぶよ……」


緒臣くんの優しい言葉に、苦笑いをこぼす。