緒臣くんのキケンな誘惑。




私の隣にいる緒臣くんに大きな声を出して驚くお母さんの声が、家中に響いた。


「ちょっと紫夕、"みーちゃん"紹介するって言ってなかった……!?」


私達を交互に見ながら驚くお母さんに、緒臣くんと私は顔を見合せて、はは…と苦笑いをしてしまう。


家を出る前。

『お母さん、あのね……みーちゃんのこと紹介したいの』

『え、みーちゃん?小学生の時の美少女……?』

『うん、その子』

『…え、もしかして再会したの!?』

『そうなの。だから家にいてね…!』

そう言って私は家を出て公園に向かった。


みーちゃんを紹介すると言っていたから、驚いて当然だ。
みーちゃんが男の子だったなんて、私はお母さんに言ってないのだから。


「初めまして。天沢緒臣です」

「やだすっごくイケメン……紫夕の母です」

「お母さん、みーちゃんに会いたがってたから連れてきたの」

「…え?まって、どういうことなの?」