「はぁ…っ、長いよ緒臣くん……っ!!」
「可愛いね」
「…っ」
肩で息をする私を見て、満足そうに微笑む緒臣くんにドキッと胸が騒がしくなる。
緒臣くんは私の顔から手を離して、肩にコツンと頭を預けてきた。
緒臣くんの香りがふわっと鼻を掠めてまた心音が早くなる。
「…あー……幸せ。このままずっと紫夕といたい」
この体勢のままそう呟いた緒臣くんに、あることを言おうと手にぎゅっと力を入れた。
「…家、来ない?……今から」
「……え?」
「あ、お母さんいるんだけど……っ!その……だめかな」
「…っ、行っていいの?」
「…うん、紹介したいの」
私の発言に、バッと顔を起こして目に見開く緒臣くん。
急に言われたら困ると思うんだけど……でも、もし良かったら来てほしい。
お母さんに、"二人分"紹介したいから。
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「ええええええ……!?」

