さっきとは違う、深くて長いキスだと察して、ギュッと目を瞑る。
「…っんぅ」
緒臣くんは私の顔を両手で包んだまま軽く耳を塞いできて、リップ音と私の声と吐息がよく頭の中で響いて聞こえる。
私は既に息が切れ始めているのに、緒臣くんは全くと言っていいほど落ち着いていて。
子供もいるのに……っ!!と思いながら、チラッとあの子達を見ようとすると、緒臣くんに包まれた手で見えなくなっていることに気づいた。
あの子達にはガッツリは見えてないのかな……っ?
「よそ見する余裕あったんだ?」
「っ、ぇ……んん」
「だーめ。俺に集中して」
私の様子に気づいた緒臣くんは、熱の篭った瞳で私を誘惑してきて。
息が上がり恥ずかしくなって、目に涙が溜まるのがわかる。
「…っ、も、緒臣くん……っ」
これ以上はもう限界だよ……っ!!
と思って、胸板を叩くと緒臣くんは私から唇を離した。
リップが少し移ったのか、緒臣くんの唇の血色が若干良くなっている。

