「俺、紫夕が来るまでここのベンチ座ってたんだけど……見て」
「え……?」
そう言って緒臣くんが指差した方に顔を向けると。
そこには砂場で一緒に遊んでいる小学生ぐらいの女の子と男の子がいた。
「ねぇ、やまとくん!砂を型にいれてお家つくろう!!」
「え?うん、わかった」
「これりさのお家ね!」
「うわあ…りさちゃんじょうずだね。ぼくの崩れちゃった」
「もーしょうがないなあ!りさが作ってあげる!」
そんな楽しそうな声が聞こえて、緒臣くんと一緒に眺めてしまう。
……なんだか、すごく懐かしい。
「あの二人、昔の俺達みたいじゃない?」
「…っうん、私も思った。私達みたい」
みーちゃんとしゆちゃんの頃を緒臣くんと思い出して笑い合う。
……やっぱりこの場所は思い出がいっぱいだな。
そう思いながら心地の良いこの時間に浸っていると、緒臣くんの手が私の手を強く握って。

