緒臣くんのキケンな誘惑。




緒臣くんも会いたいって思ってくれてたことが嬉しい。
声聞けただけでも舞い上がってしまうほど嬉しい。


『…会いたいって思ってくれてた?』

「うん、会いたい」

『……あの場所、来れる?』

「……!」


少し間が空いたあと、緒臣くんがそう言った。
それって……!!


「…っ、うん!今から行く!」


会えるってことだよね……っ!?

心が浮いたように嬉しくて、電話を切って急いで洗面所を出る。
二階にあがり自分の部屋から鞄を取って、リビングに向かう。


「お母さん……!」

「…なに?どうしたのバタバタして」

「私ちょっと外出てくるね!」

「え?誰かと会うの?」

「うん…!今決まったの」


リビングのソファで座るお母さんは走り回る私に驚いていて。


「…へぇー?楽しんできなよ。紹介してくれてもいいよ?彼氏」

「な……っ!!」

「我が娘の反応分かりやすすぎでしょ」

「もう…!!」

「行ってらっしゃい」