緒臣くんのキケンな誘惑。




歩きながら振り返って二人に手を振ろうと思うと。


「俺らも手繋ぐ?」

「…っ、バカじゃないの!」

「本気だけど」


そんな二人の会話が聞こえて、手を振らずにそのまま行くことにした。



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「朝から幸せモード全開だね」

「…っえ!?そんなに出てる……!?」

「うん。二人で登校始めて一ヶ月も経つのに、まだ慣れないなんて」

「だ、だって……っ、緒臣くんといるとドキドキしちゃって」

「やだ可愛い紫夕!珍しい!」

「どういう意味……!!」


珍しいってなに……!?と目の前にいる三人に言うと、面白そうに笑っていた。


「でもいいなあ、紫夕みたいな恋憧れる……!」

「そ、そうかな……」

「照れてんなよー!そんな少女漫画みたいな恋普通ないもんー!!」