紫月先輩の突然の言葉に緒臣くんが顔をしかめると、紫月先輩は千夏ちゃんの方を見て羨ましいと言って。
かあっと顔が赤くなった千夏ちゃんは紫月先輩から目を逸らしていた。
いい感じではあるがまだ付き合っていない二人。
紫月先輩が積極的に迫るせいで千夏ちゃんを見る度に赤面していた。
そういえばだが、緒臣くんがみーちゃんだってことは私よりも先に紫月先輩は知っていたみたい。
振り返ってみれば、正体を知る前に紫月先輩は緒臣くんと境遇が似ていると言っていたっけ。
紫月先輩が自分のことを緒臣くんに話した時に、緒臣くんも過去を話したらしい。
だから前よりは仲良くなってるかなって思うんだけど……。
「…はぁ、紫夕行こう」
「え!?うん」
「相変わらず紫夕以外には塩だな」
仲良くなってるのか……?これは……。
なんて思いながら私は緒臣くんに手を引っ張られてしまった。

