緒臣くんのキケンな誘惑。




……なんだか特別扱いを受けているようで、胸がギューッと苦しくなる。

周りの女の子達は緒臣くんの笑顔に狼狽えて固まっていて、それをいい事に緒臣くんは私に向かって歩いてきて。


「あ、あの…緒臣くん……っ!?」

「会いたかった……」

「「キャーッ!?」」


私の目の前に立ったと同時に、私の肩に頭を乗せてきて私も周りもパニックになってしまう。

周りからの悲鳴のような歓声よりも、自分の心臓の音の方が大きいのではないか。


「お、緒臣くん…!!人前だから……!!」

「…付き合ってるのに?」

「だとしても……っ!!」

「…紫夕の彼氏は俺って見せつけたいのに」

「う〜〜……っ」


なんでそんなずるい言い方するんだ……!!と心の中で葛藤してしまう。
そんな間も周りのざわつきは収まらなくて。


「わ、私!私も……その、」

「…?」

「緒臣くんに、カップケーキあげようかな……って」

「…!二人きりになれる場所行こう」