緒臣くんのキケンな誘惑。




「まあ紫夕は理由知ってんだろうけど」

「え"……っ」

「私達三人にとっては天沢くん謎な部分多いから、紫夕が傷ついたらどうしようって心配してたけど……杞憂だったね」

「…っ、愛海……!!!」

「ちょ、私今混ぜてんだから抱きつくな…!」


心配してくれてたんだ……!!嬉しい……!!

と思わず愛海に抱きつこうとすると、咄嗟に混ぜてない方の手で阻止された。


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「…っわ!私達作るの上手くない……!?」

「俺お腹空いた……もう食べていい?」

「ちょっと!じゃんけんで選ぼうよ!」


授業が終わりそうな頃、私達の班のテーブルに並べられた七つのカップケーキに目を輝かせる。


「六人だから一つ余っちゃうね」

「まあとりあえず一個ずつ手に渡ってから考えよ!」


と言って班の子とじゃんけんして一つずつ手に取る。


「…じゃ、最後の一個誰にする?」

「私はいいや。ダイエット中」

「…っう!……じゃあ私も……」