緒臣くんのキケンな誘惑。




「付き合ったの……!?」

「しーっ!!声でかい!!」


三人が目を見開いて私の方に身を乗り出している。

教室に入ってすぐにどうだった?と聞いてきたので昨日あったことを簡単に話したのだ。

周りには聞こえていないようで安心するが、一旦声のボリュームを落としてもらおうと口の前で人差し指を立てる。


「…まって、戸惑いなんだけど……!!」

「付き合ったことは別にいいんだよ!いや、おめでとうなんだけど!!両想いなのは一目瞭然だったし!やっとかって感じだよ」

「とにかくおめでとう紫夕」

「あ、ありがとう……」


戸惑いすぎてかテンパる芹奈と音寧を横目で見ながら、一言でおめでとうと言ってくれる愛海。

まあ……三人の言いたいことはなんとなくわかるよ。


「昔仲良かった美少女が天沢くんだったことに一番ビックリなんだが……!?」

「……うん、私もビックリしたよ」

「ほんとよ。そりゃあとんでもない美少女だったんだろうね」

「夢に出てきてた理由って……天沢くんが近くにいたからなんじゃない……!?」