緒臣くんの方をパッと見ると、コテっと首を傾げて甘えるように口を開いて。
「付き合ってるんだから、堂々としてもいいよね?」
「……っお願いします」
あ、あざとい……っ、けど、これも緒臣くんは私が断れないことを分かってわざと可愛く頼んだんだ……っ!!
と手から全身に熱が広がるように熱くなる。
「ふっ、おはよう紫夕」
「…おはよう!」
そんな私を見て笑って、少し遅いおはようを交わした。
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「ちょっとまって……!緒臣くん、あの子と手繋いでる……!」
「てか一緒に登校……!?」
「嘘でしょ…!!ショック……!!」
「…もしかして……」
"付き合ってる?"
という単語があちこちから聞こえて、どんどん居づらくなる。
肩身が狭い思いをしながら玄関までつくと、手を離して靴を履き替えた。
それから教室に行くと。

