わ、分かってる……子供達の前だから、乗ってあげたんだよね……?
子供は鋭いけど単純だから……だからそう言ったんだよね?
だめだめ、調子に乗るな私……っ。
そう、胸の奥の奥にいる自分にまで言い聞かせるのに。
男の子達から視線を逸らして私を見る緒臣くんの表情は、あまりにもからかっているだけには見えない。
私の反応を楽しむと同時に……本気だ、と目で訴えてくる。
心臓の音が周りにも聞こえちゃいそうなぐらい大きく激しく動いて。
全身が沸騰するかのように熱くなった。
「おれ、おにいちゃんみたいにかっこいいおとこになりてえ!」
「俺みたいに?……なれるよ」
「そうかな?」
「うん……でも一つ教えてあげる。俺は、彼女に見合うかっこよさを身につけたんだよ」
「え?ってことは、おねえちゃんもかっこいいの?」
「俺よりずっとかっこいいよ、昔から」
そう言って笑う緒臣くんと私を交互に見る男の子。

