泣いてて閉じてた目を少し開けると、そこには今まで見た事ないぐらい顔が赤くなっている緒臣くんの姿が見えた。
「お、緒臣く……っ」
「…っ、見ないで」
私も驚いて名前を呼ぼうとすると、それを遮るように緒臣くんに腕を引かれて抱きしめられた。
緒臣くんの顔は見えなくなってしまう。
これは……っ、緒臣くんの、心臓の音……っ?
バクバクと速く脈打つ心臓の音が緒臣くんの胸から聞こえて、さっきの私の行動がようやく恥ずかしくなる。
なんて大胆なことを……!!好きって言いすぎじゃんさっきの私……!!
なんて考えると涙は引っ込んで、代わりに身体中が熱く火照る。
「…俺も、嬉しい」
「緒臣くんも……?」
「当たり前じゃん。ずっと好きだった女の子と両想いなんだよ」
「…っ、そっか」
そっか、そっか……っ緒臣くんも、嬉しいんだ。
私と同じ感情なのかと思うと、心の中がじわっと暖かくなる。
緒臣くんの正体に気づいて、みーちゃんとも再会できて、両想いになれて……。
私はこの幸せを噛み締めるように緒臣くんの背中に腕を回してぎゅっと抱き締めた。

