会いたかったんだよ……っ。
そう、声を振り絞ろうとしても声が出ない。
胸がぎゅっと強く締め付けられ、目頭が熱くなる。
な、泣いちゃう……まって。
そう思って俯こうとすると、それを阻止するように緒臣くんに顔を持ち上げられてしまう。
パチッと目が合った緒臣くんの瞳は、真っ直ぐで真剣で……熱っぽくて、逸らすことが出来ない。
「好きだよ」
「……っ、へ」
「もう何年もずっと好きだった。紫夕が初恋で、忘れられなかった」
「う、嘘……っ」
「嘘じゃない。高校で再会した時は運命だと思った。運命なんて、普段信じてないのに」
好き……?それは……私と同じ意味の好き……?
緒臣くんの口から発せられたその単語に、上手く言葉が出てこない。
私だって、運命は自分とは無縁だと思ってた。
でも、でも……緒臣くんの正体を知った今、頭のどこかで運命を信じてしまっている私がいる。

