至近距離にいる緒臣くんの表情に怯えながらも納得してしまう。
確かに……今は緒臣くんと仲良くなれたけど、前は本当に男の人と話すのが苦手で……。
そんな中緒臣くんに、「俺のこと覚えてる?みーちゃんだよみーちゃん。え?女だと思ってた?だと思った。実は男だよ」なんて言われたら……絶対に怖くなって避けてしまう。
そんな私の表情を見て満足したのか、緒臣くんは今度は楽しそうに笑って。
「まあ、ちゃんと思い出して俺に気づいてほしいっていうのも理由だけどね」
「あ……」
「気づいてくれてありがとう、紫夕」
そう言って、私の身体を離した緒臣くんと向き合う。
な、なにこの雰囲気……心臓が、どんどん速くなって……。
「紫夕も知ってるように、昔はずっといじられてて」
「…うん」
「でもこの場所で紫夕と出会って…紫夕が俺の味方でいてくれたのが本当に嬉しかった」
「……っ」
「工事になって会えなかったけど、ずっと……会いたかったんだよ」
「そんなの…っ、私もずっと……っ」

